社長のEcoコラム

バックナンバー:
12. これまでのまとめ

今回のコラムでは、「factor 4」の話題に入る前に、前回までに書いてきた内容をまとめておきたいと思います。

これまでのまとめ

環境問題については、毎日のようにマスコミで取り上げられている。
しかし、メディアはこれまでも自分たちで環境問題の流行りすたりを作ってきた。
このようなメディアの流行に合わせて、環境問題に対応していては、本当に有効な対応にならないのではないか?
できるだけ流行りすたりに左右されない環境問題に対する認識を持ちながら、各問題の緊急度や重要度も考慮して、どのような対策を優先させていくかを考えてみたいと思い、コラムを始めた。

1.「環境問題」とは何か?

次のような定義が妥当ではないかと考える。

『人類の活動の結果、周囲の環境の変化によって発生した問題で、
人の健康や生命への被害、地球の生態系の破壊が発生する危険性の大きいもの』

2.何が、最重要な環境問題か?

被害の規模(=「何億人の人がどのくらいの期間生命の危険にさらされるか?」)を基準に検討した結果、次の3つと考える。

「エネルギー資源、水、食糧の不足」、「放射性物質の利用と廃棄」、「急激な温暖化」

被害の規模による各環境問題の位置づけ

3.3つの重要な環境問題の特徴は?

3つの環境問題の特徴を次の図のようにまとめた。 これらの問題は、つながりあって連立方程式を形成しており、この中でも、緊急度に応じて優先順位をつけるとともに、長期的にはすべてを満足させる方向を目指さなければならないと考える。

三大重要環境問題

4.どの対策を優先させれば良いか?

温室効果ガスは減らしたい。エネルギー・水・食料の需要の増大に応えないといけない。は怖い。」
そのような状況の中で、次のような方針で進めることを提言したい。

  • ●緊急対策で、まずは、エネルギー・水・食料の危機を回避する。
  • 1.石油、石炭、天然ガスのさらなる開発
  • 2.原子力の更なる利用拡大(ただし、危機管理がしっかりできる国のみで)
  • 3.自然エネルギー (太陽光、風力など)の利用拡大
  • 4.バイオエネルギーは、森林破壊や食料危機に繋がらないように注意して利用。
  • ●それと並行して、しっかり省資源を進める。
  • 5.より効率的に資源を使う。
  • 6.できるだけすみやかに1、2の対策を収束させる。

5.そもそもこれらの環境問題の根本的な原因は何か?

根本的な原因は、以下の2つである。
(1)人口の爆発的な増加
(2)一人当たりの資源消費の爆発的な増加
そして、これらの重要な環境問題の被害を拡大するのが、「貧困の問題」である。

世界の人口の推移(推計画)

6.重要な環境問題の本質的な解決策は何か?

(1)世界の人口を減らす。
(2)一人当たりの資源消費量をできるだけ減らす。
(3)世界的な貧困の問題を解消する。

この中で、世界の人口をどんな形にせよ減らすことは、人類そのものの繁栄を失わせることにもつながりかねない最も困難な問題である。従って、現実的には、人口の増加をできるだけ緩やかにしながら、「一人当たりの資源消費を減らす」ことと「世界の貧困の問題の解消」が一番重要となると考える。

以上がこれまでのコラムで述べてきたことのまとめです。

次回は「一人当たりの資源消費を減らす」ことと「世界の貧困の問題の解消」にからめて、factor 4について紹介します。

2009年02月15日 松井 宏信


​​