社長のEcoコラム

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20. 全体のまとめ

これまで20回にわたりこのコラムで述べてきたことをまとめたいと思います。

まず、環境問題と言っても、色々な環境問題がありますが、被害の規模(=「何億人の人がどのくらいの期間生命の危険にさらされるか?」)を基準に考えると、「エネルギー資源、水、食糧の不足」「放射性物質の利用と廃棄」「急激な温暖化」が3大問題となるのではないかと思います。

この3大問題およびその被害を根本的に解決するには、次の2つのことが重要な課題になります。

  • (1)一人当たりの資源消費量をできるだけ減らす。
  • (2)世界的な貧困の問題を解消する。

この2つの重要な課題を解決するための考え方として、「factor 4」という考え方を紹介しました。

「factor 4」とは、「資源消費半分にしながらも、モノやサービスの量を2倍にする」つまり「資源生産性を4倍にする」ことを実現し、それによって人類が貧困問題を解消しながら、長期に渡って豊かさと環境のバランスを保っていく基盤を得ようという考え方です。

逆に言うと、資源生産性を現状の最低でも4倍程度にしないと長期渡って豊かさと環境のバランスを保っていくことはできないということです。

我々松井製作所は、「factor 4 豊かさ2倍、資源消費半分」という考えに深く賛同し、我々の主たるお客様である成形工場に関して、「2020年までに成形工場の factor 4 を実現する」という使命を掲げることにしました。

成形工場にまだまだ存在する「エネルギーのムダ」「樹脂のムダ」「水のムダ」、これら3つのムダを無くすために、資源生産性を上げるための機器の開発をはじめ、工場の診断、そして資源ムダを無くす提案を徹底的に行っていきたいと思います。

またそれと同時に、「時間当たりの生産量を2倍に」近づけるために、新しい金型技術による成形サイクルアップや歩留まりアップ、段取り替え時間の短縮などの提案を活発にしていきたいと思います。

このことによって我々の仕事を通して、地球環境・お客様の豊かさ・貧困の無い世界の実現をすべて両立していくことに少しでも貢献できればと考えています。

なお、「成形工場の factor 4 」の実現に向けて、我々が行っている提案を実際に取り入れたモデル成形ラインを松井製作所の社内に弊社大阪事業所内に設け、「factor 4」が可能であることを実証していくことも行っております。このモデルラインは、まだまだ factor4 に向かう途中ではありますが、見学も随時受け付けておりますので、ご希望の方は、弊社の各営業所までお問い合わせください。

ファクター4成形モデルライン

さて、1年半続けてきましたこのコラムも、今回にてしばらく休止させていただきます。このコラムに関して、ご意見やお問い合わせがありましたら、ぜひこちらよりお願いいたします。
どうもありがとうございました。

2009年12月02日 松井 宏信

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