保守点検・診断要領
技術資料
粉砕機の固定刃、固定粗砕刃、スクレーパーの交換、及び刃の隙間調整方法 (MGL)
- 電源の遮断
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- メンテナンスをおこなう前には必ず運転を停止し、貴社一次側電源を遮断してください。
- メンテナンス前の注意
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- 取扱説明書記載の「安全に関する遵守事項」を十分に理解したうえでメンテナンスをおこなってください。
- メンテナンスに携わる方
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- 保守点検および部品交換は、危険や故障が伴いますので、本製品を十分に理解している専任の方以外は絶対におこなわないでください。
- ギヤモートル交換時などクレーンを使用する場合は、有資格者により、必要な安全規則を遵守してください。
- 電気関係の点検および交換作業は、電気に関して十分に知識を持った人以外は絶対におこなわないでください。
- ※メンテナンスのご用命は、最寄のサービス拠点へご連絡ください。
- 服装
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- 巻き込まれやすい服装は避け、安全靴を着用してください。
- 刃物を扱いますので創傷防止のため、手を切らない厚手の保護手袋をはめてください。
- エアガンを用いての清掃は粉塵が空中に舞うため、防塵メガネ・マスクなどを着用してください。
- 主に使用する工具および部材
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- ・ソケットレンチ
- ・六角レンチセット
- ・トルクレンチ
- ・隙間調整用シム(厚さ0.2mm)
- ・隙間調整用シム(厚さ0.3mm)
- ・手回し回転ハンドル(付属品)
投入ホッパー固定ノブをゆるめ、ホッパーが倒れる方向へ回り、ゆっくりと開けます。
投入ホッパーを開ける時は、投入ホッパーを両手で持ち、ゆっくり倒してください。
ストッパーに手や指を入れないでください。不用意に手や指を隙間に入れないでください。
手や指をはさみ込むと、裂傷や骨折します。

固定刃ハウジングとスクレーパハウジングを閉じた状態で、作業をおこないます。
固定刃、スクレーパーは外側から M10ナットをソケットレンチでゆるめて、平ワッシャと共に取り外します。
固定粗砕刃は M8六角穴付ボルトを六角レンチで取り外します。



固定刃側とスクレーパー側のネジの長さは異なります。
(1) 固定刃用ボルト 長さ 100mm
(2) スクレーパー用ボルト 長さ 90mm
固定刃、固定粗砕刃、小回転刃、大回転刃およびスクレーパーに触れる際は手袋を着用して慎重におこなってください。
鋭利なため手や指を創傷します。
固定刃ハウジングとスクレーパハウジングを閉じた状態で、作業をおこないます。
固定刃ハウジングに固定粗砕刃をはめ込み、所定の M8六角穴付ボルト3本で左右のケーシングプレート A、Bとの隙間が同じになるようにかつ固定粗砕刃の背面がしっかり隙間なく固定ハウジングの背面座に押し当てながら動かないようボルトを仮締めし、トルクレンチで締付けトルクを 35[Nm]に本締めします。
※刃物は、両側面が使用可能です。

固定刃ハウジングの背面座と固定粗砕刃の背面に少しでも隙間があいてしまうと、これを基準とする固定刃の刃先の隙間がなくなってしまうため、しっかりと押し当ててください。
固定刃ハウジングとスクレーパハウジングを閉じた状態で、作業をおこないます。


※刃物は、裏表面が使用可能です。
付属の手回し回転ハンドルによる刃の回転方向は現段階では刃の隙間調整が終わっていないため、切断回転方向に回すと固定刃の刃先と小回転刃の刃先が当たって欠ける事があるため必ず切断回転方向とは逆に回してください。
シムは左右異なる位置にセットしてください。

固定刃ハウジングとスクレーパハウジングを閉じた状態で、作業をおこないます。

※刃物は、裏表面が使用可能です。
付属の手回し回転ハンドルによる刃の回転方向は現段階では刃の隙間調整が終わっていないため、切断回転方向に回すと固定刃の刃先と小回転刃の刃先が当たって欠ける事があるため必ず切断回転方向とは逆に回してください。
シムは左右異なる位置にセットしてください。
上記3〜5のセットをおこなった後、下記の隙間が確実にあるかを手回し回転ハンドルで刃を回転させながら各刃のセット時に準備した隙間調整用シムを差し込んで確認してください。
- 固定刃と各小回転刃の隙間に厚み 0.2mmシムが入ること。
- 固定刃と各大回転刃の隙間に厚み 0.2mmシムが入ること。
- 各大回転刃の刃先と固定粗砕刃の隙間に厚み 0.2mmシムが入ること。
- スクレーパーと各小回転刃の隙間に厚み 0.3mmシムが入ること。
投入ホッパーを閉じて、固定ノブを固定してください。
