ダブルコーン

静電気によるMB材のホッパ内壁への付着(静電気分級)を防止します。 静電気と金属異物の2つのトラブルにお困りの方はマグネットタイプがおすすめです。

特長

1.樹脂同士の衝突・剥離を減らし静電気の発生を低減させます!

静電気は、2つの物質が衝突した際に電荷が移動し、剥離によって+が多いものと−が多いものとに分かれることで発生します。ダブルコーンを設置することにより、樹脂同士の衝突・隔離が低減することはもちろん、帯電した樹脂がダブルコーンに接触することで電荷を受け渡し、樹脂は安定した状態になります。そのため、静電気の発生を抑制することができ、ホッパ内の樹脂の流動性を高め、スムーズな材料供給を実現します。

2.ブリッジ発生を抑制し、ショートパス制御や樹脂の先入先出が可能!

導電性の支持部材によってコーンとホッパ壁面の隙間を確保することにより、コーン部分がマスフローを促し、ブリッジを防ぎながら材料を均一に排出します。支持部材で固定するため、溶接作業なく簡単に取り付けが可能です。

3.マグネットタイプなら静電気対策と金属粉対策の2つの効果を発揮!

マグネットダブルコーンの内部には、磁石とヨーク(継鉄)が入っており、上下に円錐形状のコーンを組み合わせています。そして、ダブルコーン内に磁石を入れる構造は、特許を取得した弊社の独自技術です。磁石とヨークを交互に配置することにより、ダブルコーンの表面磁力を強くし、鉄系金属粉の除去効果を高めます。また、支持部材によってホッパ内に固定しているため、簡単に取り外して金属粉の清掃することが可能です。

4.各ホッパ径に合わせたコーン形状をご用意しています!

弊社は異なる形状のダブルコーンを複数ご用意しております。ホッパといっても形状は様々です。コーンとホッパ壁面のクリアランス(隙間)を適切な幅にしなければ、ブリッジや静電気防止、鉄系金属粉除去に対する効果が薄れてしまいます。ホッパ径に合う適切なコーンを使用することで、マスフローを促進するほか、樹脂とコーン部分の接触頻度が高まるため、静電気低減や鉄系金属粉除去の高い効果が期待されます。

5.ホッパ内で樹脂が流動する製品に効果的です!

コーンが陣笠形状の場合、上方向から落下する樹脂はコーンに接触するものの、下方向から流動する樹脂は、コーンに接触する頻度が低いです。しかし、弊社のダブルコーンは上下に円錐形状のコーンを組み合わせているため、流動する樹脂を上下方向からコーンに接触させることが可能です。そのため、弊社のAPHをはじめ、ホッパ内で樹脂が流動する製品においては、特にダブルコーンの設置メリットが大きくなります。

ダブルコーンシリーズ×APHの使用方法をご紹介!

1.ダブルコーンシリーズを組み合わせて、より高い効果を発揮!

上段:ダブルコーン

下段:マグネットダブルコーン

上部のホッパと下部のホッパそれぞれにダブルコーンとマグネットダブルコーンを使用し、各ホッパでブリッジ、静電気低減対策を行うことで高い効果を発揮します。また、一方にマグネットダブルコーンを設置することで、鉄系金属粉除去対策も行うことができます。もちろん、上下にマグネットコーンを設置することも可能ですが、どちらか一方にマグネットコーンを設置する場合は、成形機に近い下部ホッパへの設置が効果的です。

2.マグネットセパレーターをマグネットダブルコーンに置換可能!

下段:マグネットセパレーター ➡ マグネットダブルコーン

マグネットダブルコーンは、マグネットセパレーターと同等の表面磁束密度0.3T(=3,000G)で製作されており、同等の磁力を持っています。そのため、鉄系金属粉の除去対策としても安心して導入いただけます。また、静電気低減効果もあるので、一度に複数のトラブル解決も可能です。

3.ダブルコーンとマグネットセパレーターを組み合わせも◎

上段:ダブルコーン

下段:マグネットセパレーター

マグネットダブルコーンとマグネットセパレーターの磁力は同等ですが、機器形状が異ります。そのため、設備環境や使用する樹脂、お客様のお困りごとに合わせた機器を選定する必要があります。マグネットセパレーターの使用が望ましい場合は、ダブルコーンとの併用をお勧めしています。詳細など、お気軽にご相談ください。

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