PET連続結晶化乾燥機 HD-AD

未結晶PETを連続的に結晶化・乾燥する装置です。独自の攪拌と昇温制御によりムラのない処理を実現し、粉の発生を抑えながら安定した乾燥品質を実現します。

PET連続結晶化乾燥機とは

PET(ポリエチレンテレフタレート)を安定した品質で成形するためには、ペレットを結晶化しながら適切に乾燥させる工程が不可欠です。PET連続結晶化乾燥機は、未結晶のPETを投入するだけで、結晶化から乾燥までを連続プロセスで自動的に処理する装置です。バッチ式に比べて乾燥ムラが少なく、立ち上げも早いため、量産ラインにおける安定生産と品質向上に大きく貢献します。

特長

1. 高効率な連続式結晶化による安定品質

連続式プロセスを採用することで、バッチ式よりも結晶化効率が高く、立ち上げ時の結晶済み材料も不要です。マツイ独自の材料溶着防止ステップ昇温制御により、材料の固着を抑えながらスムーズに昇温でき、ムラのない安定した結晶化を実現します。

2. 独自撹拌システムによる粉発生の抑制と均一処理

マツイ独自形状の撹拌羽根が低速でも均一な撹拌を可能にし、ペレットのつぶれや摩擦紛の発生を抑えます。撹拌モーターはインバータ制御により最適な回転速度の調整が可能です。

3. 熱風拡散と排気温度監視による確かなプロセス管理

結晶化ホッパー・乾燥ホッパ―の両方に熱風拡散装置を搭載し、熱を均一に分散させることで樹脂の温度のばらつきを防止します。また、排気温度センサにより結晶化状態をリアルタイムで監視でき、品質トラブルの防止や安定運転に貢献します。

4. 内部状態を把握しやすい視認性の高い構造

ホッパーには大型の覗き窓を2か所設置し、内部の結晶化の進行状況を外から容易に確認できます。稼働中の状態を目視で把握できるため、調整や点検がスムーズで、作業差の安心感にもつながります。

5. 清掃・メンテナンス性に優れたホッパ構造

コニカル部に大型マンホール、ホッパ本体側面に2か所の点検窓を設置し、内部清掃や異物チェックを簡単に行えるように配慮しています。日常の点検から定期的なメンテナンスまで作業性が高く、ライン停止時間の削減にも貢献します。

フロー図

乾燥設備を設置する場合の注意

  1. 労働安全衛生法第十四条及び労働安全衛生法施行令第六条第八号ロで、事業者は加熱乾燥の熱源として電力を使用するもので、定格消費電力が10kW 以上の乾燥設備を使用して作業する場合、乾燥設備作業主任者技能講習修了者から、乾燥設備作業主任者を選任しなければならないと定めています。乾燥設備作業主任者技能講習につきましては、都道府県により異なるため、所轄の都道府県労働局( 労働基準監督署) にお問い合わせください。
  2. 労働安全衛生法第八十八条及び労働安全衛生法施行令第六条第八号ロで、事業者は、加熱乾燥の熱源として電力を使用するもので、定格消費電力が10kW 以上の乾燥設備を設置・移転する場合、又は主構造部分を変更する場合、当該工事の開始の日の三十日前までに労働基準監督署長に届け出なければならないと定めています。
  3. 労働安全衛生法第四十五条及び労働安全衛生法施行令第十五条第一項第七号で、事業者は乾燥設備の定期自主検査を行い、その記録を三年間保存しなければならないと定めています。( 関連: 労働安全衛生法施行規則第二百九十九条 )
  4. 乾燥設備は自治体によって消防署への届出が必要な場合があります。所轄の消防署へお問い合わせください。

その他、製品やシステム、サービスへのご質問やご相談、価格に関するお問い合わせは、ウェブサイトのお問い合わせフォーム、または下記カスタマーセンターへご連絡ください。

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