社長のEcoコラム

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1. 温暖化だけが環境問題じゃない!

前回のコラムでは、コラムの始まりとして、私自身が環境問題により興味をもったきっかけと、その後影響を受けた考え方などを紹介しました。

さて、我々の周りでは、環境問題の話題がまっさかりです。ところが環境問題とはいったい何なのか?何が環境問題で何は環境問題でないのか?などを考えることはなしにテレビや新聞や雑誌に接していると、まるで環境問題の中で「マスコミで報道されているもの=環境問題」という認識に陥ってしまいそうです。

最近の報道を見ていると地球温暖化に関わる報道を見たり聞いたりしない日はありません。こうなってくると知らない間に「環境問題=地球温暖化?」という固定観念が頭に出来てしまいます。

先日も会社の中で何人かに環境問題として具体的な問題がどんなものがあるかを聞いてみると8割方の人は、「海面上昇」や「台風・ハリケーンなどの異常気象」「地球温暖化」などいずれにしても「地球温暖化」と関連するものをあげました。このような認識の中で環境問題への対策を一人一人が考えていくとするとものすごく片寄った対策になっていくような気がします。

考えてみると私が小学生の頃は、学校で習う社会科では「公害問題」を大変大きくとらえていました。特に「大気汚染」や「水質汚染」がその中でも大きな領域を占めていたような印象があります。ですからその頃、環境問題は何かと聞かれたら、ほとんどの人が工場からでる煙や廃水、自動車の排気ガスを連想したのではないでしょうか?また数年前には日本でごみを燃やしたときに発生する「ダイオキシン」が問題になりました。その頃は、環境問題というと皆がパッと思いつくのは「ダイオキシン」であったかも知れません。また環境保護団体が時々野生動物の保護のために暴力的な行動に訴える場面をTVで見ることがありますが、そのTVを見た直後であれば、環境問題=「野生動物の保護」のような印象を持つ人が多いのではないでしょうか?その他にも「オゾン層の破壊」「酸性雨」「森林の過剰な伐採」...あげていくときりがないほどです。

もちろんこれらはすべて環境問題といえるのですが、どれもそれひとつだけが環境問題ではなく、すべてが合わさって環境問題を構成しているということを認識する必要があると思います。

環境問題にも、流行が確かにあります。TVや新聞などのメディアでは、今流行っている環境問題がいかにももっとも重大な問題であるように報道します。そのときはそれが大問題だということで大騒ぎになるわけですが、いつのまにか喉もと過ぎれば何も無かったかのように忘れ去られるものもいくつもあるわけです。

このようにメディアの話題に踊らされ、流行りすたりに合わせて対策をしていては、本当に中長期的に有効な対策ができるかどうかはものすごく怪しくなります。流行りすたりに左右されない環境問題に対する認識を持ちながら、各問題の緊急度や重要度も考慮して、どのような対策を優先させていくかを議論していく必要があると思います。

さて、次回のコラムでは、いったい何が環境問題であるの認識を少しでも深めるために、「環境問題の定義」について考えてみたいと思います。

2008年06月15日 松井 宏信


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