永続的に成長し繁栄する企業であるために
膨大な調査データによって裏付けされた「永続して成長・繁栄する企業になるための原則」を経営指針として以下にまとめた。
<一貫して追求するものと変化させるものは?>
1.経営理念・経営指針・行動指針を一貫して追求しよう。それ以外は、全て変えるつもりで、大きな進化を促そう。
世代をこえて経営理念を維持し、経営指針・行動指針を厳格に守ることにこだわろう。それ以外は、おおざっぱな計画でも良いから、変化を起こすことにどんどん挑戦し、実行しながらより良い戦略を作っていこう。
<人をどのようにして選ぶか?>
2.rapportを築いていく人を選び登用しよう。
誰にとっても良い会社ではなく、そういう人にとってこそ素晴らしい会社であろう。
<何を事業にするか?しないか?>
3.「世界一になれる、儲かる、情熱をもって取り組める」事業に集中しよう。
この3つの重なる部分が自社にとってどこであるかを常に考え、それに入らない分野には手を出さない規律を保とう。
<どのようにして組織を運用するか?>
4.常に社運を賭けた大胆な目標を持とう。
現状に決して満足せず、常にわくわくする高いレベルを目指そう。
5.個別の指示より、仕組み作りに集中しよう。
少数の人の指示命令で動く組織より、共通の目標に向かって一人ひとりが自立的に動く仕組み作りを目指そう。
6.悪い状況がすぐに表面化されるようにし、現状を厳しく見るようにしよう。
質問により十分に事実と意見を引出し、分析はするが決して非難はしない態度をとろう。そのことによって悪い情報こそがスピーディに伝わる企業風土を作りあげよう。
7.目標に向けて、決して「焦らず、諦めず、休まない」ようにしよう。
最後には必ず成し遂げるという信念を持ち、苦しくても一貫した行動の持続が最後は劇的な転換に導くことを信じよう。
<突然つぶされないようにするにはどうするか?>
8.下位市場からの攻撃にこそ気をつけ、逃げずに対抗しよう。
優良な企業が滅んでしまうのは、多くの場合、「技術的に単純」で「性能が低く」「価格は安く」「粗利益率も低い」破壊的革新に対抗せずに、一見付加価値の高いように見える上位市場に逃げてしまったためである。
<先発企業に打ち勝つにはどうするか?>
9.相手が無視するような下位市場から攻めよう。
先発企業がある場合は、より高性能で対抗するのではなく、「性能は低くても、単純で品質が良く、安い」もので攻めよう。
<新市場を開拓するためにはどうするか?>
10.特別な人や場所が必要な事を、誰でもどこでもできるようにしよう。
多くの人が自分でやりたくても、高過ぎたり難し過ぎて、できないでいる事・専門家に依頼している事・特別な場所でしかできない事を対象にしよう。技術の先端性や高度な性能より、特別なスキルを不要にし、多くの人が買える値段にすることが重要。