ecobridの仕組み
ドライクーラーecobridは、水の蒸発と成分の凝縮がない、次世代型の空冷密閉式クーリングタワーです。
水の消費が少ないため節水効果が図れるほか、循環水の水質維持の効果もあります。
特長
1.空冷密閉式の強みを活かして、一次冷却水システムが抱える課題を全て解決!
💡循環水の蒸発や飛散ががないから、最小限の水で十分◎
一般的なクーリングタワー使用時のような、水の蒸発や飛散の心配はありません。
ecobridは、アディアバッティングチャンバーに噴射するための水を必要としますが、夏場などの外気温が30℃以上の場合のみとなります。そのため、水道代をほとんど掛けることなく、熱交換を行うことが可能です。
※節水効果の詳細は、下記の「節水効果シミュレーション」をご参照ください。
💡水の濃縮がないから、スケールリスクは問題なし!
水は蒸発することで濃縮され、水中のカルシウムやマグネシウム成分などが固化することにより、スケールが発生します。スケールによる水管の詰りは熱交換を阻害するため、適切な冷却・温調を行うことが困難になります。この熱交換の不具合は、金型温度にばらつきを生じさせ、成形品のソリや変形といった成形不良、冷却時間の増加、設備機器の故障によるメンテナンスやダウンタイムの発生など、数多くの問題を引き起こします。
ecobridは空冷密閉式のため、水の濃縮がなくケールリスクを低減させ、生産性の向上とコストダウンを実現します。
💡空冷密閉冷却だから、一般的な水質管理やメンテナンスはナシ!
空冷密閉冷却のため、一般的な水質管理やブローダウン、冷却塔に付着したスケールのメンテナンスなどは一切必要ありません。また、薬剤も不要なため、投入や廃棄に関する心配もいりません。
ecobridは、管理に手間と時間をかける必要がないため、メンテナンス費用を含め様々なコスト低減を図ることが可能です。
💡ファンから菌が飛散しないから、人体や環境への配慮も抜群◎
ビジオネラ菌属は、 20℃~50℃の温度帯に位置する土壌や河川など自然環境に広く生息する細菌です。
一般的なクーリングタワーは生息しやすい環境にあるため、水滴を介してファンから飛散した菌が繁殖する恐れがあります。
ecobridは、密閉式であり飛散することがないため、細菌の飛散による人体や環境への影響はありません。
2.フリークーリングシステムでチラーの稼働率を抑え、電気代最大54%削減します!
フリークーリングとは、冬などの外気温度が低い時期や、要求される冷却水の温度がそれほど低くないときにチラーを停止させ、クーリングタワーから供給される水を直接冷却水として利用するシステムです。チラーの稼働率をコントロールすることで、ムダなエネルギーを削減することが可能です。
3.構成部品のユニット化で、最大限の省スペース化にこだわりました!
制御盤、タンク、バルブなどのユニット構成部品を一体化し、省スペースを実現しました。
構成部品の一体化により、現場施工も迅速に行うことが可能です。
また、ポンプユニットと冷却水タンクはステンレス製のため、耐久性にも優れています。
導入効果シミュレーション
③.節水効果シミュレーション
100冷却トン、循環水量1300L/minとして20日(24時間)稼働させた場合の工場用水使用時における節水と水道代金の削減効果に関するシミュレーション
[シミュレーション環境条件 ]
◆一般的なクーリングタワー
条件1:工場循環水の0.8%が蒸発する。
条件2:工場循環水のキャリーオーバーが0.05%あり紛失する。
条件3:濃縮分を薄めるためのブローダウンように0.4%使用する
◆工場用水の料金
条件4:基本料金は㎥につき39.1円とする。
条件5:使用料金は㎥につき5.6円とする。
一般的なクーリングタワー
条件1~3により、循環水量の1.25%は消費・紛失していることが分かる。
1300(L/min)×1.25(%)×60(min ⇒ Hr)×24(Hr ⇒ day)×20(day ⇒ month)=468㎥蒸発/month
月間で循環水は468㎥も蒸発してしまっている(=ムダ)
基本使用水量 ▲ 468(㎥)×39.1(円)+ 使用料金 468(㎥)×5.6(円)=20,919円
年間5,616㎥=251,028円の水道料金が必要となる
空冷密閉式ドライクーラーecobrid
クーリングタワーのような循環水の蒸発、飛散がなく、水道料金がほとんど不要となる。
※夏場など外気温度が30℃以上の場合のみ、フィルターへの噴霧がある。
クーリングタワーは年間251,028円の水道料金が必要となる
ecobridの夏場の噴霧量は年間45㎥(1カ月22.5㎥契約と仮定)
5,616㎥ ー 45㎥=5,571㎥の節水
水道料金は251,028(円)ー 10,809(円)= 240,219円のコストダウンとなる
③.ROI(投資利益率)効果シミュレーション
空冷密閉式システムで以下の環境におけるシミュレーション
①リサイクル(冷却)時間延長防止 22sec ⇒ 20sec
②製品不良率 11% ⇒ 10% と仮定し15台の英系工場と試算
[シミュレーション環境条件 ]
条件1:180トン
条件2:材料PP 1shot で95g(16個取り)
条件3:サイクルタイム22sec
条件4:月産100,000個
年間低減額 168,485(円)× 15(台)= 2,527,275ー
開放式クーリングタワーとの差額(新設時)で算出した場合、
ROI(投資利益率)=63.1%(1.6年)で回収となる
投資金額:6,000,000円
既存の解放式クーリングタワーとの入れ替えで算出した場合、
ROI(投資利益率)=25.2%(4.0年)で回収となる
投資金額:10,000,000円
※上記は水道・電気料金のコストダウンを含まず計算し、年間約500,000ーのランニングコスト低下となります。
そのため、更にROI(投資利益率)は高まります。
設置事例
ecobridは、多岐にわたる業種において導入実績があるため、安心して導入いただけます。
ex ) PETプリフォーム&キャップ、自動車、家電製品、ヘルスケア、日用品、電器部品、医薬品…など