DPD3の異常画面に「真空異常」が表示される
注意
※必ず運転を停止し、ブレーカーを “OFF” にしたことを確認してから作業をおこなってください。
※本装置を分解してのメンテナンスまたは修理においては、機械および電気に関しての十分な知識がない方は、故障や危険が伴いますので絶対におこなわないでください。
真空ポンプが正常に起動していない。
1. 真空ポンプに異音・振動などがないか確認してください。

2. 異音・振動などがある場合は真空ポンプに不具合がありますので、ポンプを交換してください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。
乾燥ホッパー下部の残材抜きプレートが確実に閉まっていない。
残材抜きプレートが完全に閉じていなかったり、Oリングが脱落や劣化しているとエアリークにより真空異常が点灯します。
1. 残材抜きプレート・Oリングの状態を確認してください。

2. 残材抜きプレートを確実に閉めてください。また、Oリングが脱落や劣化している場合は、取り付けおよび交換をおこなってください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。
排出弁が正常に動作(閉)していない。
材料などが挟まり排出弁が完全に閉じていないと、エアリークにより真空異常が点灯します。
1. 排出弁の状態を確認してください。特に、粉砕材混入材料の使用時は、粉およびスプルーランナー片が挟まっていないか確認してください。

Point
- 排出弁のシール面にキズを付けないよう 、十分に注意してください。
- スプルーランナー片が長い場合は、2度粉砕をしてください。
2. 排出弁に材料などが挟まっている場合は、清掃してください。また、排出弁に材料が溜まっている場合は、二次輸送ブロー時間および、二次輸送エアの調整をおこなってください。排出弁(電磁弁)が故障している場合は修理または交換してください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。
開放弁が正常に動作(閉)していない。
開放弁が完全に閉じていないと、エアリークにより真空異常が点灯します。
1. 開放弁(ソレノイドバルブ)の状態を確認してください。

2. 開放弁(ソレノイドバルブ)を修理または交換してください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。
真空用エアフィルター下部のプラグが、確実に閉まっていない。

プラグが完全に閉まっていないとエアリークにより真空異常が点灯します。
プラグを確実に閉めてください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。
真空エア経路でエアリークが発生している。
真空配管、乾燥ホッパーの状態を確認し、エアリーク箇所がある場合は修復してください。パッキンの劣化がひどい場合は、交換してください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。
真空用圧力スイッチが、正常に機能していない。
真空圧力を監視している真空用圧力スイッチが正常に機能していないと、規定圧力内であっても真空異常が点灯します。
1. 真空用圧力スイッチが-0.04MPaの時に働いているか確認してください。また、圧力スイッチを取り外して、センサー内部に粉または、ガスによる油分が混入していないかを確認してください。

参考)規定圧力は以下のとおりとなっています。
0.000MPa ~ -0.046MPa(メンテナンスゾーン)
-0.046MPa ~ -0.070MPa(注意ゾーン)
-0.070MPa ~ -0.096MPa(正常ゾーン)
2. ある場合は、除去してください。 圧力スイッチを修理または交換してください。
それでも直らない場合は最寄りの拠点へお問合せください。