除湿熱風乾燥機 MJ3

乾燥機と輸送機をひとつのプラットフォームにまとめた、ハニカムローター採用の除湿乾燥機です。吸着剤交換の必要がなく、初期機能を維持し続けます。

高機能樹脂の性能を引き出す乾燥品質

近年、電子部品や精密機構部品などでは、液晶ポリマー(LCP)ポリフェニレンサルファイド(PPS)といった高機能樹脂の採用が進んでいます。これらの樹脂は吸湿性が低い一方で、わずかな水分でも成形不良を引き起こすため、成形前の十分な乾燥が欠かせません。

特に高温成形が求められる材料では、乾燥空気の品質が製品の安定性に直結します。

MJ3は、露点の低い安定した空気を供給し、従来の熱風乾燥方式に比べて成形不良の抑制に優れた効果を発揮。さらに、酸化による樹脂の劣化を防ぎ、歩留まり向上や製造コスト削減にも貢献します。

MJ3の特長

1.−40℃の低露点を実現するハニカム式除湿乾燥機

MJ3は、ハニカムローターを用いた「除湿・再生・冷却」の3ゾーン連続サイクル構造により、常用で-40℃の超低露点の乾燥空気を安定して供給します。​

ローターが緩やかに回転しながら、「除湿ゾーン」で乾燥ホッパへ送る空気中の水分を吸着し、続く「再生ゾーン」で吸着した水分を高温の空気により過熱蒸発させて吸着力を回復します。さらに「冷却ゾーン」では、再生後に高温となったローターを適正温度まで冷却し、次の除湿に備えます。​

このサイクルを止めることなく連続して行うことで、乾燥空気の露点を安定的に持続することができます。完全再生サイクルにより吸着剤の性能劣化を抑え、長期にわたり初期性能に近い乾燥品質を維持します。​

2.SSR(無接点リレー)採用で安定制御を実現

ヒーター制御回路にSSR(無接点リレー)の採用により、メンテナンス頻度の低減と安全性を大幅に向上しました。

SSR(Solid State Relay)とは、物理的な接点を持たずに電気信号を制御する半導体リレーを指します。リレーの出力部分に半導体を使用しており、可動接点がありません。そのため、SSRは接点リレーと比較し長寿命で動作速度が速いことが特長です。また、接触不良といったリスクがないため、安定した動作が可能となります。

解説員

ちなみに、有接点リレー(メカニカルリレー)とは、電磁石の力を利用し、機械的にスイッチを稼働するリレー方式です。
電動機など比較的大きな設備や機器に導入されています。

3.安心の乾燥品質を提供する二重式ホッパー

ホッパーの内側と外側の間に空間を設けた二重式ホッパーを採用しています。この構造により、外気温の影響を受けにくく、季節や天候に左右されない安定した乾燥品質を実現します。吸湿性が高く、わずかな水分でも成形不良につながる樹脂の乾燥にも最適です。

その他、二重構造による優れた断熱効果により、ホッパー内部の温度を一定に保ちます。その結果、乾燥効率の向上と均一な乾燥が可能となり、さらに外部への放熱を抑えることで、エネルギーロスの削減にも貢献します。

フロー図

例:MJ3-50J、70J

解説員

2次側NO2輸送(2方向輸送)はオプション対応になります。

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この製品に関するパーツ製品

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乾燥設備を設置する場合の注意

  1. 労働安全衛生法第十四条及び労働安全衛生法施行令第六条第八号ロで、事業者は加熱乾燥の熱源として電力を使用するもので、定格消費電力が10kW 以上の乾燥設備を使用して作業する場合、乾燥設備作業主任者技能講習修了者から、乾燥設備作業主任者を選任しなければならないと定めています。乾燥設備作業主任者技能講習につきましては、都道府県により異なるため、所轄の都道府県労働局( 労働基準監督署) にお問い合わせください。
  2. 労働安全衛生法第八十八条及び労働安全衛生法施行令第六条第八号ロで、事業者は、加熱乾燥の熱源として電力を使用するもので、定格消費電力が10kW 以上の乾燥設備を設置・移転する場合、又は主構造部分を変更する場合、当該工事の開始の日の三十日前までに労働基準監督署長に届け出なければならないと定めています。
  3. 労働安全衛生法第四十五条及び労働安全衛生法施行令第十五条第一項第七号で、事業者は乾燥設備の定期自主検査を行い、その記録を三年間保存しなければならないと定めています。( 関連: 労働安全衛生法施行規則第二百九十九条 )
  4. 乾燥設備は自治体によって消防署への届出が必要な場合があります。所轄の消防署へお問い合わせください。

その他、製品やシステム、サービスへのご質問やご相談、価格に関するお問い合わせは、ウェブサイトのお問い合わせフォーム、または下記カスタマーセンターへご連絡ください。

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