金型管理支援システム MoldConnect

金型の状況を把握・管理するためのデバイス「スマートショットカウンタ(SSC)」および「多点温度計(MTS)」と、それらデータを記録・活用するクラウドシステム「モールドコネクトクラウド」から構成された、金型管理のための統合システムです。

感覚頼りの管理から、データで考える金型管理へ。

良品成形のカギは、「金型管理」にあり!

金型管理の重要性は、成形現場において広く認識されています。しかし実際の現場では、不良が発生してからの事後的なメンテナンスや、必要以上に頻繁なメンテナンスが行われるなど、金型の状態が適切に把握されていないケースが多く見られます。その背景には、複数の金型に関する情報を一括で把握・管理することが難しいという課題があります。そこで弊社は、「金型の状態を“見える化”すること」に着目しました。

モールドコネクトは、金型のデータ収集を自動化し、簡単に管理できるクラウドベースのシステムです。これにより、金型メンテナンスの最適なタイミングを見極めることができ、成形現場のムダの低減や、安定稼働につながります。

システム構成

金型管理システム「モールドコネクト」とは?

スマートショットカウンタ(SSC)と多点温度計(MTS)で取得したデータは、クラウドに送信されます。これにより、誰でも・どこからでも・いつでも情報を確認することができ、ユーザー全員で一貫した管理が可能になります。

過去のデータも簡単に振り返ることができるため、トレーサビリティの確保にも役立ちます。

スマートショットカウンタ(SSC)の機能

SSC本体は、以下の3項目の情報を取得し、自動的にクラウドシステムに記録します。

① ショット数

② サイクルタイム

③ データ取得日時

タグを認識すると、SSCはタグに書き込まれたショット数を読み取り、その値に「+1」した新しいショット数を書き込みます。さらに、タグの読み取り間隔からサイクルタイムを計算し、それらの情報をクラウドに送信します。

多点温度計(MTS)の機能

4点同時に計測可能な、Kタイプ熱電対対応のセンサーモジュールです。以下の2項目の情報を取得し、SSCと同様クラウドシステムに記録します。

① 温度

② データ取得日

定時観測に加え、SSCと連動した1ショットごとの温度記録も可能です。また、既設のKタイプ熱電対をご利用いただくこともできます。

熱電対センサーは3種類をご用意しております。なお、ケーブルの延長につきましては、個別対応が可能です。ご希望の際は、お気軽にご相談ください。

■ 丸端子:任意の箇所にねじ止めします。

■ マグネット:金型表面に貼り付けます。

■ クリップ:金型温度調節機や金型の配管に取り付けます。

なるほど、設置方法も選べるんですね。それなら現場に合わせて使い分けできそうです。

モールドコネクトクラウドの機能

金型の稼働データを記録し、蓄積された情報をもとにメンテナンス時期を判定。必要に応じてメールでお知らせします。クラウド上では、金型の状態を「見える化」することで、効率的かつ計画的な金型管理を実現します。

① 金型の稼働状況をリアルタイムに確認・記録

過去のデータも簡単に振り返ることができ、傾向の把握に役立ちます。

② 異常検知機能で即時通知

温度やサイクルタイムに異常が発生した際は、即座に通知され、迅速な対応が可能です。

③メンテナンスの必要性をひと目で把握

状態に応じて色分け表示されるため、視覚的に分かりやすく、現場の判断をサポートします。

さらに、温度を4点同時に測定することで、金型内の温度変化の比較や微細な異常検知にも対応。稼働データの継続的な記録により、チョコ停(突発停止)などの予兆把握や要因分析も可能です。また、計測データは、Excelファイルとしてダウンロードでき、社内レポートやトレーサビリティ資料にも活用いただけます。

届いたその日から使える、金型管理のIoTシステム

その日から使えて、かんたん金型管理!

モールドコネクトは、金型の加工や複雑な初期設定、専用ソフトのインストールが一切不要。届いたその日から、ショット数やサイクルタイムなどの金型稼働データを自動で記録できるため、これまで手書きで行っていた煩雑な作業を大幅に削減できます。

既存の成形機にそのまま取り付けられ、メーカーを問わず幅広く対応しているため、現場の環境を変えることなく導入できるのも大きな特長です。

導入も運用も手軽、IoT初心者でも安心です!

IoT導入と聞くと「難しそう」、「専門知識が必要そう」と感じる方も多いかもしれませんが、モールドコネクトは操作が非常にシンプル。現場ご担当者でもすぐに使いこなせる設計となっており、初めてのIoT導入にも最適です。

月額1万円以下のプランからスタートでき、年間の更新や保守契約といった煩雑な手続きや追加費用も発生しません。

初期導入の手間やコスト負担を最小限に抑えることで、現場に負担をかけずスモールスタートしやすく、多くのお客様から高く評価されています。

お客様の声

\ さまざまな業界でご利用いただいています /

仕様

スマートショットカウンター

外形寸法
本体:76mm(W) × 18mm(D) × 55mm(H)
タグ:30mm(W) × 16mm(D) × 30mm(H)
タグ取付治具:25mm(W) × 23mm(D) × 55mm(H)
データ記録
1ショット毎にデータを記録
通信機能
WiFiネットワーク対応
電源要件
AC 100-240V, 50/60Hz

多点温度計(MTS)

外形寸法
本体:65mm(W) × 18mm(D) × 95mm(H)
センサー
丸端子/マグネット/クリップ
通信機能
WiFiネットワーク対応
電源要件
AC 100-240V, 50/60Hz

モールドコネクトクラウド(WEBサービス)

サービス名
モールドコネクトクラウド
利用者認証
ユーザーIDとパスワードによる認証
サポートされるブラウザ
Google Chrome, Mozilla Firefox, Microsoft Edge, Safariなど
対応デバイス
パソコン、タブレット、スマートフォンなど
ダッシュボード機能
  • リアルタイム生産データの表示
  • ショットの数量推移グラフ
  • 通信状態の確認
データ分析機能
  • 過去の生産データの検索と閲覧
  • 異常検知とトラブルシューティング
通知機能
  • 生産の完了や異常発生時の通知
  • メールやプッシュ通知によるアラート
データエクスポート
  • CSV形式でのデータのエクスポート
  • レポートのPDF形式での保存
セキュリティ
  • SSLによる暗号化通信
  • アクセス制御と権限管理
言語サポート
日本語、英語など複数の言語に対応

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