仕様


特長
1.スプルブッシュ部の効率冷却でサイクルタイムを短縮!
多点ゲートや多数個取りの成形においては、製品部の冷却よりもスプルー部の冷却が遅れ、サイクルタイム全体のボトルネックとなることがあります。3Dスプルブッシュは、この課題に着目し、スプルブッシュ自体の冷却性能を高めることで、成形サイクルの短縮を図ることが可能です。スプルー部を確実にムラ無く冷却することで、ハイサイクル成形を実現。成形機の稼働効率が向上し、生産性の改善が期待できます。


サイクルごとのわずかな時間短縮の積み重ねにより、全体の生産時間に余裕が生まれます。金型のメンテナンスにかける時間も確保しやすくなります。
2.2プレート・3プレートどちらの金型にも対応可能な柔軟設計
3D水管スプルブッシュは、2プレート金型・3プレート金型のいずれにも対応できる設計になっており、金型の構造を問わず幅広くご利用いただけます。新規設計はもちろん、既存の金型にも固定側取付板にパイプ用の溝を加工するだけで取り付けが完了するため、比較的簡単な改造で導入することが可能です。干渉物がある場合でも、溝の経路は自由に設計でき、現場の条件に応じて柔軟に対応します。
導入のハードルが低く、現行金型の活用を妨げることなく、冷却性能の向上を目指せる点も魅力のひとつです。


3.耐久性アップで、長く使えるスプルブッシュに!
3Dスプルブッシュには新たな高硬度の素材を採用しています。これにより、成形時の繰り返し使用に対する耐摩耗性が向上し、より長期にわたって安定した性能を維持することが可能です。従来と比較し、摩耗や損傷による交換頻度の低減が期待でき、金型メンテナンスの負担軽減やランニングコストの抑制にもつながります。信頼性と経済性の両立を目指す現場にとって、安心してお使いいただける仕様となっています。
適用事例
本製品を導入いただいたお客様からは、スプルー部の冷却効率向上によって、サイクルタイムが短縮されたという事例が多数寄せられています。ここではその一部をご紹介します。

なお、導入前に冷却解析を行うことで、スプルブッシュ部の冷却効果を事前に確認することも可能です。効果の見込みを把握したうえで検討いただけるため、より安心してご採用いただけます。
いずれも参考値ではありますが、実際の成形現場ではサイクルタイムの短縮によって、生産性アップに貢献したことが確認されています。こうした時間の短縮は、部品コストの削減や金型への追加投資の抑制、更には電力使用量の節約など、さまざまな面でプラスに働きます。空いた時間を金型のメンテナンスに回すこともできるため、長く安定した稼働にもつながっていきます。

当社では、金型メンテナンスに関するサポートも行っています。ご不明点やお困りごとなど、ぜひお気軽にご相談ください。
また、メンテナンス関連製品の情報も掲載していますので、ぜひそちらも併せてご確認ください。