伝熱乾燥とは
伝熱乾燥機とは、加熱させた熱源が樹脂に直接触れて熱を伝える「伝導・伝熱」の仕組みを応用した乾燥方式です。空気を介さずに熱を加えるため、外気の湿度や温度の影響を受けにくく、熱ロスの少ない効率的な乾燥が可能です。樹脂の水分を素早く蒸発させることができ、ランニングコストの削減にも貢献します。
また、構造がシンプルで可動部が少ないため、乾燥機全体がコンパクトになりやすく、長時間の連続運転や省エネ運用を重視する工場に適した乾燥方式として選ばれています。
特長
1. クリーンで環境にやさしい省排気構造
本装置は小型樹脂乾燥機として、伝熱乾燥方式を採用しています。乾燥時の排気量が少なく、さらに二重構造ホッパーにより排熱拡散を抑制します。工場内の熱だまりを防ぎ、成形工場のクリーンで快適な作業環境づくりに貢献します。
2. 高い省エネルギー性能でランニングコストを削減
伝熱乾燥方式とエアパージ機能を組み合わせた省エネ設計により、一般的な通気乾燥機の約2分の1の消費電力で運用が可能です。材料乾燥の電気代を大幅に削減し、成形ラインのランニングコストを低減します。
3. 優れたメンテナンス性(可倒式ホッパー・脱着式フィン)
可倒式ホッパーの採用で内部清掃を簡単に行うことができます。材料の滑りが良い脱着式フィンにより、材料替えや洗浄作業の負担を軽減し、成形停止時間(チョコ停)の短縮にもつながります。
4.コンパクト・軽量設計で設置性抜群
ヒーター内蔵型のホッパーという省スペース構造により、外形寸法はW332×D280×H576(741)mm、質量15(20)㎏のコンパクトサイズです。
※( )内はPMD-3.0
細部




オプションで窒素乾燥に対応しています。
ホッパ内を窒素に置き換えることで、樹脂の酸化による劣化を抑え、材料品質を安定させます。多品種小ロットでの成形に最適です(小型成形機対応:1.5㎏~3.0㎏仕込み)。
